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金融庁職員や警察官などを騙る詐欺事件

詐欺師

金融庁職員や警察官を騙る詐欺

金融庁職員や警察官などの公的機関の職業を騙った詐欺事件が、頻繁に起こっています。

主に、高齢者をターゲットにしており、電話役、訪問役と、グループで役回りを使い分ける劇場型で行われることが多いようです。

高齢者の不安をあおって、キャッシュカードをだまし取り、銀行口座から現金を引き出すという手口です。

なりすます職業としては、金融庁の職員をはじめ、警察官、銀行員、銀行協会職員などが多く、百貨店の店員などの例もあります。

金融庁詐欺

実際に起きた手口をみると、電話役の犯人と電話中に、または電話の直後に、訪問役の犯人が自宅を訪ねて来ますので、高齢者は、急な事態の展開に、狼狽してしまい、考えるスキさえ与えられないまま、キャッシュカードが騙し取られてしまいます。

その日のうちに、現金が引き出されるなど、大変スピーディーに行われるのも特徴です。

実例1

高齢女性(84歳)宅に金融庁の職員を装った男から、「銀行口座から現金が引き出されたため暗証番号を変える必要がある」という電話があり、女性は暗証番号を伝えた。この電話中に、金融庁の職員を名乗る別の男が女性宅を訪ねて来たので、女性はキャッシュカード2枚を渡してしまい、結果、現金200万円が引き出されてしまった。

実例2

「あなたの口座から不正に現金が引き出されている」などと、高齢女性(80歳)宅に虚偽の電話をかけ、2人の男が警察官や金融庁職員を騙って自宅を訪ねて来た。男らは、女性からキャッシュカードを騙し取り、コンビニのATMで合計100万円を引き出した。
この2人は、4ヶ月前にも、同様の手口で、高齢女性(77歳)からキャッシュカード2枚を搾取し、現金100万円を引き出したとして逮捕されていた。

実例3

高齢男性(66歳)宅に警察官を騙る男などから「犯罪被害に遭った可能性がある」「キャッシュカードを封印する必要がある」と電話があり、その後、男性宅を訪れた金融庁職員を騙る男がキャッシュカード4枚を一旦受け取り、「誰かが開けたらわかるよう封筒に入れて割り印を押して保管するよう」求め、その際、別の封筒に入れた偽物のキャッシュカードにすり替え、本物のカードを盗んだ。その日のうちにカードが使われ200万円が引き出されてしまった。

金融庁職員や警察官を騙る詐欺被害に遭わないために

金融庁職員や警察官を騙った詐欺事件は、高齢者を狙ったものが多いです。

高齢者が被害に遭わないための防止策として、具体的には次のようなことが挙げられます。

  • 日ごろから高齢者を含む家族間で注意喚起し合い、家族で見守る
  • 他人にキャッシュカードを預けない
  • 他人に暗証番号を教えない
  • 万が一のため、キャッシュカードの1日の利用限度額を引き下げておく
  • 電話のナンバーディスプレイ機能を利用し、高齢者は知らない電話番号には出ないようにする
  • 非通知の電話には出ない
  • 怪しいと思ったらすぐ電話を切って110番する
金融庁職員や警察官、銀行員が、自宅を訪ねて来て、キャッシュカードを預かったり、暗証番号を聞き出すことはありません。

このことは、各機関のホームページ、犯罪防止のポスター、チラシ、テレビ番組などで、これまでも注意喚起がなされています。

このような、当たり前と思われることでも、日ごろから、高齢者を含む家族間で注意喚起し合うことが大切です。

また、肩書きを騙る詐欺事件が多発していることも、情報として家族間で共有しましょう。

高齢女性が狙われている?

犯人グループのなかには、一人暮らしの高齢女性を探しているものがいるようです。

高齢女性の一人世帯を見つけるため、電話帳(ハローページ等)などから、女性の名前で掲載されている番号に電話をしているとも言われています。

一人暮らしの高齢女性なら、

「未亡人で多額の遺産をもっている」

と推測しているようです。

高齢の女性が電話口に出ると、ターゲットにされる可能性がありますので注意しましょう。

電話帳に氏名を掲載しないことが被害防止に役立つと思われますので、もし可能ならば、対策として考えてみるとよいでしょう。

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