アルバイト詐欺とは、アルバイト話を持ちかけ、応募してきた人をターゲットにした詐欺の手口です。
アルバイト詐欺によって消費者金融から思わぬ借金を背負わされる危険があります。
アルバイトの種類として、
- 消費者金融に関する市場調査
- カード会社の覆面調査
などを挙げ、応募者を募ります。
募集は、口コミ、携帯やパソコンの掲示板、ソーシャルネットワークサービスなどを利用して行われます。
アルバイト詐欺で消費者金融の借金名義人に
消費者金融に関する市場調査と称して募集されたアルバイトの内容として、求人側は、次のように指示を出します。
借りたお金は、当社ですぐに返済しますので、あなたに返済義務は生じません。
そして、さらに、
と、他言せぬように念を押すことも忘れません。
指示に従って、消費者金融で借りたお金は、求人側が回収し、わずかなアルバイト料を受け取ることができます。
しかし、その後、求人側が、消費者金融に対して返済をすることはありません。借金の名義は、アルバイトとして働いた人のままです。請求書が届いてはじめて被害に気付きます。
アルバイト詐欺で消費者金融のキャッシング被害
カード会社の覆面調査と称して募集されたアルバイトの内容も、消費者金融の市場調査の場合とほぼ同じと言っていいものです。
消費者金融で、カード契約をさせられ、発行されたカードは、求人側に引き取られます。
カード名義については、
と説明を受けます。
しかし、カードの名義は、変更されることはありません。
どこの誰かわからぬ他人に、カードを使ってキャッシングが続けられ、請求書が届いてはじめて、カードが不正使用されていることに気付くことになります。
アルバイト詐欺による被害の範囲
アルバイト詐欺の被害は、借金の名義人になってしまうことです。
アルバイト詐欺で得たわずかなアルバイト料では、返済金の足しになるはずもなく、思わぬ負債を背負うことになってしまいます。
事故情報が登録される
アルバイト詐欺で背負わされた借金でも、その借金の返済が滞ると、信用情報機関に「延滞」という事故情報が登録されてしまいます。
いわゆるブラックリストに載ってしまうというリスクも生まれます。
債務整理が必要になる可能性も
カードの場合、他人が利用する目的で契約を行い、カードを譲渡、貸与することは、貸金業者の規約上、禁止されていますので、契約違反と判断されれば、残金の一括請求を受ける可能性もあります。
また、借金の額が過大であれば、任意整理、破産など、債務整理をしなければならない状況に立たされることも考えられます。
損害賠償をしようにも、すでに求人側に連絡はつかず、その行方は不明となったあとですから、被害の回復は難しいというほかありません。